ピアノ講師の求人に関する基本知識

ピアノの先生ってみんな美人で憧れるなあ、という高校生や中学生も多いようですが、どれくらいのお給料をもらっているのでしょうか。大手の音楽教室のピアノ講師の場合、毎月決まった金額のお給料をもらっているという訳ではありません。歩合制です。生徒さんから貰った月謝の半分くらいは、教室の家賃や光熱費、宣伝費、楽器の使用料などに使われ、ピアノ講師へは半分ほどが手に入ることになります。この歩合率は教室によって違うし、ピアノ講師の勤続年数や取得しているグレードによっても違っていて、毎年査定があります。グループレッスンは30%、個人レッスンは50~55%というケースが多いですが、特約店によっては個人レッスンでも40%ということもあります。1か月の収入は、生徒数×月謝×0.4~0.5くらいだと思っておくと、およその目安になるでしょう。しかし、講習会などもあるので、その授業料を徴収されるし交通費も支給されないことが大半です。求人票には一番多いピアノ講師の収入が書いてあることが大半ですので、この点は注意したいところです。

生徒数にもよるということのようですが、生徒さんは多いの?

歩合制ということは、生徒数が多ければ結構収入も多いということのようですが、生徒数はどうなのでしょうか。正直なところ、多くのお子さんが中学生前後で辞めてしまいます。学習塾が忙しくなったり、部活が忙しくなることが一因でしょう。学年が上がるにつれて月謝も高くなるので、高校生や大学生は歓迎なのですが残念なことです。今日は午後3時から2人だけで2時間しかレッスンがない、という曜日もあるようです。しかし準備や後片付けもあるので、2時間のために4時間くらい拘束されます。1か月4回レッスンがあると、8時間のレッスンのために16時間拘束されることになります。1人1万円の月謝として2人で2万円ですが、歩合率が50%なら1万円しか入って来ません。1万円を16時間で割ると、時給は625円です。子どもの数は減っているし、小学校高学年くらいで辞める子が多いのに、どうして求人があるのでしょうか?それは、音楽教室の講師で経験を積んだら自宅で教える、と言う人が多いからです。

求人にあるような収入は厳しいようです

1日6人、週5日のレッスンをしても、収入は30人×1万円×0.5といったところです。その上、健康保険もないことが多く国民健康保険に入らないといけないことも多いです。ある程度経験を積むと自宅でレッスンを行ったり、音大を目指している子の家に出張して教えに行ったりします。中学生や高校生になってもピアノを続ける子は、音楽科の高校を目指していたり音大を目指していることが多いです。しかし部活などで忙しくなり教室には通えないから家に来てほしい、というケースや、夜遅くても教えてもらえるということで、音楽教室ではなく自宅の近くで個人でピアノ教室をやっている講師を探すことが多くなります。音大受験となると月謝も高額になるし、週に1回ではなく回数も増えます。交通費をタクシー代で支給してくれるご家庭も多いです。また、食事の時間にお願いしたからと、食事を出してくれるご家庭もあります。大手の音楽教室よりも、自宅でピアノ教室を開いたり出張で教えに行くほうが割が良いようです。